3月2日付の朝日新聞に、『(科学の扉)「音」で害虫だまし討ち 点滴を装い…減農薬へ新手法、「振動』も活用』という記事が載っています。
農薬の使用量を減らすための一つの方法として、振動や音を使って害虫をだまし討ちする方法が研究されているという内容で、次のような具体例があげられています。
・ブドウの病気を媒介する害虫であるヨコバイのオスがライバルのオスの求愛を邪魔するために出す「妨害振動」をまねた振動を人工的に発生させてブドウの木に伝え、ヨコバイの数を減らすことに成功した。
・トマトの害虫であるオンシツコナジラミの防除のため、金属の棒を振動させ、トマトの茎や葉に伝えることを繰り返すと、振動がストレスとなり、コナジラミの産卵が抑えられて幼虫の数が減った。
・イチゴの害虫であるハスモンヨトウと呼ばれるガが嫌う、コウモリが獲物に狙いをつけたときに出す超音波を発生させることによって、産卵を減らした。
この記事は、これらの方法が、農薬の使用量を減らし、環境に配慮した害虫防除方法であるという明るい面だけを述べています。しかし、私は、この手法には影の面もあるのではないかという危惧を感じます。
振動や音が虫にストレスを与えるものであるならば、人間にも同じような影響が生じることがあり得ます。また、もっと怖い想像をすれば、この手法を応用した兵器を開発することも可能ではないでしょうか。
私はときどき、高周波の音による嫌がらせを受けているという御相談を受けることがあります。そのような経験を持つ者として、このニュースは無条件に歓迎できるものとは言えないな、という印象を持ちました。

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