こんなお悩みありませんか?
- 隣家のエコキュートから一晩中低い音がしてきて、不眠症になった。
- 近所のスーパーの室外機から、気持ちの悪い低い音が聞こえてくる。
サービスの特長
1 低周波音紛争に関する弁護士として第一人者です
騒音や振動に詳しい弁護士は、あまり多くありません。まして、低周波音に関しては、知識や経験を有する弁護士はごくわずかです。低周波音について知識のない弁護士に依頼すると、まず低周波音について勉強してもらうことから始めなければならず、多くの案件を抱えて多忙な弁護士に、迅速に活動を開始してもらうことは困難です。
当事務所の弁護士は、低周波音に関する紛争解決に必要な、音に関する数学的な知識、低周波音に関して環境省や消費者庁の示している見解、さらには低周波音に関する従来の判例などについて、豊富な専門的知識を有しており、騒音・低周波音・振動に関する単著による著書もありますので、直ちに適切なアドバイスをしたり、依頼を受けて業務を開始したりすることができます。
2 測定も弁護士が担当します
低周波音の測定は、弁護士としての豊富な低周波音紛争解決の経験を生かして、弁護士自身が行います。一般財団法人日本品質保証機構の検定済の騒音計を使用し、信用性ある方法で測定し、信頼できる内容の測定結果報告書を作成します。この測定結果報告書は、将来公的手続をとった場合にも、証拠として十分使用できるものです。
3 なるべく話し合いで、円満解決を目指します
低周波音の紛争は、近隣間で起こることが多く、隣人関係は紛争終結後も続きます。そのため、わだかまりを残さない円満な解決を目指し、なるべく話し合いによって解決するよう努力します。低周波音の知識は、騒音や振動ほど一般的ではありませんので、低周波音に関する一般的な知識を相手方に説明する必要があることも多いのですが、低周波音に関する専門的な知識・経験の豊富な当事務所にご依頼いただければ、その点についてもご安心してお任せいただけます。
4 公的手続に関してもお任せください
残念ながら話し合いによって解決できなかった場合には、公的手続によらざるを得ません。この場合にも、専門的知識を要する低周波音紛争について、どの手続を選ぶのが適切かについて、従来の豊富な知識をもとにアドバイスした上で、その手続について代理人として業務を遂行します。
5 全国対応いたします
全国からの御相談や御依頼をお受けします。特に、低周波音について知識・経験を持つ弁護士はわずかですので、全国各地から御相談や御依頼をいただいています。お住まいの地域を問わず、御遠慮なく御相談ください。
解決事例紹介
発生地域 | 東京都江東区 | 問題 | スーパーマーケットに設置されたエアコン及び冷凍庫・冷蔵庫用の室外機から発生する低周波音による被害 |
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対応 | 公害等調整委員会の責任裁定を申請し、同委員会による測定を経て、調停に付された。 | ||
結果 | 室外機を一部移設してもらい、かつ慰謝料の支払いを受けるという内容の調停が成立した。 |
発生地域 | 埼玉県 | 問題 | 住居兼事務所の4階建て建物のベランダに多数設置された室外機から発生する低周波音による被害 |
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対応 | 公害等調整委員会の責任裁定を申請し、同委員会による測定を経て、調停に付された。 | ||
結果 | 室外機を一部移設してもらうことを内容とする調停が成立した。 |
発生地域 | 神奈川県(発生源側の代理人となった事件) | 問題 | 化粧品製造工場の近隣住民から、工場から発生する低周波音についての苦情が寄せられた。 |
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対応 | 当該工場が依頼した専門業者による測定を行い、かつ苦情者の体感調査を行った。弁護士はその測定方法や体感調査の方法について助言し、測定に立ち会い、測定結果について測定業者の担当者とともに苦情者に説明した。 | ||
結果 | 当該工場が低周波音対策のために機械に振動防止の措置をし、かつ迷惑料を支払うこと等を内容とする合意書を締結した。 |
よくある質問
Q 耳に聞こえない低周波音によって、人に対する被害が生じることがあるのでしょうか?
A 低周波音は、「聞こえにくいが、音として聞こえる」ものと、「音としては聞こえず、振動感あるいは圧迫感として感じられる」ものとがあります。前者は「可聴域の低周波音」と呼ばれ、後者は超低周波音と呼ばれます。
どちらであっても、低周波音は、音として聞こえるか、あるいは振動感あるいは圧迫感として感じられて初めて、人の身体に対する影響が生じると言われています。聞こえもせず、感じられもしない低周波音によって、人の身体に対する影響が生じることはないと言われています。
従って、質問に対する答えとしては、「耳に聞こえないが、振動感あるいは圧迫感として感じられる低周波音であれば、人に対する被害が生じることがありうる。しかし、耳に聞こえないし、感じられもしない低周波音によって、人に対する被害が生じることはない」ということになります。
Q 低周波音に関する「参照値」というものがあるそうですが、測定して参照値を超えていなければだめなのでしょうか ?
A 参照値は、環境省が平成16年に公表した「低周波音問題対応の手引書」で示されているもので、低周波音の物的苦情に関する参照値と、低周波音の心身に係る苦情に関する参照値とがあります。最近問題になることが多い、低周波音の身体的影響に関するものは後者です。
「低周波音問題対応の手引書」によれば、心身に係る苦情に関する参照値は、「苦情の申し立てが発生した際に、低周波音によるものかを判断する目安」とされています。けれども、「低周波音問題対応の手引書」自身が、低周波音の測定値が参照値に達していなくても、身体的影響が生じることはあり得ると述べていますし、消費者庁は、家庭用コージェネレーションシステム(後の項目にある、エネファームやエコウィルのことです)の低周波音問題に関する報告書の中で、同様のことを強調しています。そして、環境省は、地方公共団体あてに、低周波音の測定値が参照値に達していなくても身体的影響が生じることがありうることに注意するよう求める通達を出しています。
従って、必ずしも、低周波音の測定値が参照値を超えていなければだめということはありません。
Q 低周波音の発生源に対しては、対策としてどのようなことを求めればいいのでしょうか? 騒音と違って、防音壁などは効果がないのでしょうか?
A 低周波音は、騒音に比べて、防音壁によって防ぐのが難しいことは確かです。ただ、それは、技術的に不可能というよりは、費用が膨大になるため(たとえば、分厚いコンクリートで防音壁を作れば低周波音も防ぐことができます)、経済的に実施することが困難になるという意味の方が強いです。
そのような経済的な理由で、低周波音の対策としては、発生源の移設や交換等が中心になります。
Q エコキュート等から低周波音が発生して被害が起こることがあるのでしょうか?
A エコキュート、エネファーム、エコウィルといった、一般家庭用の給湯や発電のシステムから発生する低周波音による被害については、消費者庁が報告書を発表しています。その報告書によると、低周波音についての唯一の公的な指標である「参照値」を下回るレベルの低周波音であっても、被害が生じることがありうるとされています。
なお、前の項目で述べた通り、参照値を公表した環境省も、参照値を下回るレベルの低周波音によって被害が生じることはありうることを認めています。
Q 風力発電の風車から低周波音が発生して被害が起こることがあるのでしょうか?
A 風力発電の風車から低周波音が発生して、人の身体に影響が生ずるのではないかということが主張されています。
しかし、環境省の見解は、風力発電の風車からの音については、低周波音ではなく通常の騒音の問題として扱うべきであるというものであり、具体的な評価の目安(「風力発電施設から発生する騒音による生活環境への影響を未然に防止するための指針」)として、屋外での測定値で「残留騒音+5デシベル」が示されています。残留騒音とは、ある場所のある時刻における音の中で、音源が識別できる音をすべて除いた後に残る音のことです。