低周波音の被害を訴える人の中には、実際には低周波音ではなく、その人の耳鳴りが身体的不調の原因である場合があるとされています。このことは、環境省の「低周波音問題対応の手引書」にも明記されています。
では、身体的不調の原因が低周波音ではなく耳鳴りであるとわかった場合、どのような治療法があるのでしょうか。
本年5月13日の朝日新聞に、「耳鳴り、音を流して症状緩和 脳の興奮、意識そらす」という記事が載っています。
この記事によると、耳鳴りの根治に特効薬はなく、耳鳴りそのものの消失や改善を目標に薬物療法を選ぶのは、科学的な根拠がなく、適当ではないとされています(日本聴覚医学会の耳鳴りガイドライン)。
一方、このガイドラインは、耳鳴りに伴う抑うつや不眠を和らげるためなら、抗うつ剤や睡眠薬などについて「一定の効果」が期待できるとしています。
また、耳鳴り再訓練療法(TRT)というものがあります。これは、耳鳴りを緩和する「音響療法」の一つで、耳鳴りを消すのではなく、慣れさせて苦痛を軽減することが目的であり、患者の耳につけた機器から、雑音やオルゴール音などを流し続けるというものです。機器は5万~50万円ほどで、機器をつけながら、医師からカウンセリングも受けます。
この療法によって、耳鳴りのある64歳の患者が夜眠れるようになり、仕事を中断することも減るという効果があった例も紹介されています。

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